アマゾンESGの転換点:2025年株主総会における企業アクティビズムへの反発の内幕
投資家の優先順位における劇的な変化が、環境・社会・ガバナンス(ESG)に関する提案の時代の終焉を告げる
木曜日に開催されたアマゾンの2025年株主総会の広大なバーチャル会議室は、ESG黄金時代の終焉を告げる墓標で飾られていたかのようだった。投資家は企業アクティビズムに対し、圧倒的な判断を下した。環境・社会・ガバナンス(ESG)に関する提案への支持は歴史的低水準にまで急落し、これは米国企業全般における株主エンゲージメントの将来に深刻な影響を与える展開である。
大いなるESGの後退
アマゾンのプラスチック包装に関する提案への支持の崩壊が、この状況を最も如実に物語っている。提言団体「As You Sow」が提出したこの決議案は、アマゾンに対し、使い捨てプラスチック包装削減戦略に関する報告書の公開を求めていた。しかし、株主投票のわずか13.5%しか支持を得られず、2022年に同じ問題が獲得した49%の支持から35パーセントポイントという劇的な急落となった。
大手資産運用会社のポートフォリオ戦略家は、「我々が目にしているのは、単なる景気循環的な後退ではない。機関投資家が企業変革をどのように推進したいと考えているかについて、根本的な再評価がなされているのだ」と指摘する。「振り子は、プロセス重視のアクティビズムから、成果重視の実用主義へと振れている」。
アマゾンの最も喫緊な労働問題でさえ、投資家を動員することはできなかった。労働条件と労働慣行に関する独立監査を求めた倉庫の労働環境に関する決議案は、わずか22%の支持しか得られず、2022年に同様の提案が受けた支持の半分にとどまった。「Tulipshare Capital」が提出したこの提案の支持減少は、株主主導のガバナンス介入からの広範な後退を反映している。
AIによる気候変動への影響が中心に
しかし、ESGの崩壊の中で、一つの問題が無関心を打ち破り、注目を集めた。それは、急速に拡大するアマゾンのAI事業が気候に与える影響である。この提案は19.9%の支持を獲得し、全ての株主決議の中で2番目に高く、再生可能エネルギーに関するコミットメントがAIインフラの莫大な電力需要に見合うものなのか、投資家が引き続き懸念している明確な兆候となった。
「Amazon Employees for Climate Justice」の元アマゾン従業員が支持したこの決議案は、アマゾンのAI事業拡大によって引き起こされる急増するエネルギー消費に、同社が対応できるのかという点を問うものだった。
提案を共同で提出した元アマゾン従業員のエライザ・パン氏は、「アマゾンは誤解を招くような報告で、AIによる莫大な影響を隠蔽している」と非難した。「もし会社が気候変動対策の公約に真剣であるなら、何が実際に起こっているのかを知る必要がある」。
AIのエネルギー消費量に対する投資家の集中した関心は、より広範な気候変動対策への熱意の薄れとは対照的である。従来の炭素排出削減に関する提案はわずか14%の支持しか得られず、下降傾向が続いている。
静かなる権力シフト
市場アナリストは、この変革を推進